前面・後面・左右側面部の4枚パーツウェーブライン設計

この素材は、約0.7mmの薄さで、縦・横と非常に良く伸びる素材で、肌触りもよく、通気性にも富んでいました。そして私たちが希望する仕様にするため、資材業者からの全面的協力も得ることができました。

まず、ひざが真っ直ぐ伸びた状態でフィットするためのデザインを考えました。前面部と後面部の2枚のパーツを使用し、隙間無くしカッティングすると、今までにない「ウェーブライン」形状のパーツが現れました。さっそく試作してみると、装着感、フィット感は十分な手応えを感じましたが、伸びがありすぎてひざ周りが支えられている安定感が少ないこと、長時間動きを繰り返すとひざ後ろに生地が集まり、ズレの不快感が増してくるということが判明しました。

ひざ関節を曲げ伸ばしする時、前面部はひざを曲げる縦方向に伸び、後面は横方向に伸びるので、その動きを邪魔せずひざを動かしやすくすること、上半身の荷重がかかるひざ関節は横ブレしやすいので、ひざ左右部分は横に伸び過ぎずにひざを支え安定させることを目指して開発を進めていきました。そして、ついに前面部・後面部・左右側面部の4枚パーツウェーブライン設計に辿り着きました。

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