【コラム】丸山由美さんインタビュー(後編)
バレーボールの女子日本代表として1984年、1988年と2回のオリンピックに出場された丸山由美さん。
現在、日本バレーボール協会公認講師、小田急バレーボールクリニック主任講師として活躍されている丸山さんに、バレーボールの魅力や膝痛と上手に付き合うためのサポーターの利用方法など、いろいろなお話をお聞きしました。
Q.1 丸山さんは、ママさんバレーの指導もされていますが、ママさんバレーはどのくらいの年齢層が多いのでしょうか?
20代の方もいらっしゃいますし、最近では50~70代の方も大勢いらっしゃいます。
先日は、90歳の方がコートに立たれましたが、私も90歳でバレーボールをされている方にお会いするのは初めてでした。
年齢は様々ですが、バレーボールって、単に勝ち負けだけではなく、人とのコミュニケーションやつながりが楽しくて、長く続けられる方が多いですね。
Q.2 私もママさんバレーをされている方から、人とのつながりが楽しくて続けているという話を聞いたことがあります。
バレーボールの楽しさを知っている方がいらっしゃるのがうれしいです。
現役時代を振り返ると、ブロックで相手の攻撃を止めた時のことも思い出しますが、それよりも、思いっきり突っ込んでいって拾ったボールを、仲間が決めてくれた時のことが強く思い出されます。
でも、後で肘を見たら、ものすごく腫れているんですよ・・・。
私だけでなく、バレーボールを続けている方って、そういった仲間と一緒にプレーすることの喜びをよく知っていらっしゃるのだと思います。
前向きな人がすごく多いですから、もちろん勝負にもこだわりますが(笑)
Q.3 仲間との練習も楽しいし、試合で力を合わせて勝てればなお楽しい。
見ている人にもそんな気持ちが伝わってくるスポーツですね。
ところで、Yumi modelもそうですが、最近のスポーツウェアって、とてもおしゃれになっていますよね。
自分の好きなものを身に付けることで、気持ちが盛り上がってきて、スポーツに対するいいイメージにつながることもありますよね。
ファッションから入って、スポーツにつながっていくこともあると思います。
私は、バレーボールでコートに立つ時に、プレーも輝いてほしいし、人間としても輝いてほしい、そして、人だけでなく、身に付けるユニフォームやサポーターも輝いてほしいと思っています。
丸光産業さんのサポーターにも、裏地がカラフルなものや、ピンクの皮膚感覚膝サポーターなどおしゃれなものがありますよね。
バレーボールの場合、おしゃれも限られてくるかもしれませんが、ポイントカラーなどを取り入れることはできますよね。
Q.4 これからバレーボールを始めようと考えていらっしゃる方に、アドバイスをお願いします。
これから始める方には、とにかく「バレーボールは楽しいですよ」ということをお伝えしたいです。
ママさんバレーの場合は、日常は家事や仕事を頑張っていて、バレーボールが息抜きになっているという方がいらっしゃいます。
バレーボールを楽しむことでまた日常を頑張れるって、大切なことだと思います。
また、せっかくバレーボールに参加するなら、プレーができたほうが楽しいので、自分の体をよく知って、無理せず楽しんでいただきたいですね。
Q.5 私のように体もかたいし、運動神経もいいほうではないし、と躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません(笑)そういった方でもバレーボールはできますか?
バレーボールには色々なポジションがあるので、運動神経がよくなくても大丈夫。
サーブが一本入るのなら、ピンチサーバーとして試合に出させてもらう、アタックが苦手なら、レシーブだけ頑張ってみようというのでもいいです。
何でもできればいいけれど、それは無理なことですよね。
バレーボールは、必ず自分の得意なものがあるスポーツです。
自分のがんばれる場面がいくつもあるので、その中で自分の得意なものを見つけて、チームに貢献できればよいのではないでしょうか。
それは「元気」でもいいんです(笑)
「みんな頑張れー」「弱気にならないで!」という声かけだって、チームにとってはすごく大切なことなんですよ。
計算が得意な人だったら、記録を取るために参加してもいいですよね。
これから始めようと思われている方は、できないことよりも、できることを一つ見付けていただいて、参加していただければいいのかなと思っています。
Q.6 「できないことよりも、できること。」前向きでとても勇気が出るお話ですね。
最後に、今バレーボールを楽しんでいらっしゃる方に向けてメッセージをお願いします。
先ほどと同じになってしまいますが、得意なことを伸ばしてください。
自分にはこれがあるとか、これは得意といえるものを見つけて、前向きに自分の意識を高めることが、チームためにもすごく大切なことだと思います。
色々な段階やレベルがあるので一言でまとめるのは難しいのですが、お子さんの場合も同じで、得意なものを見つけて、バレーボールが楽しいって思っていただけると嬉しいですね。
丸山由美(旧姓:江上)
1957年、東京都出身。 中学時代からバレーボールを始め、松蔭高等学校卒業後、1976年に日立に入社。
翌1977年に女子日本代表に初選出。1984年にはロサンゼルスオリンピックにキャプテンとして出場し、銅メダルを獲得するなど、世界的なセンタープレーヤーとして活躍した。
オリンピック後に引退したものの、1987年に選手として復帰し、1988年ソウルオリンピック出場。
現在は、日本バレーボール協会公認講師、小田急バレーボールクリニック主任講師として活躍中。
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